ソリストライフ~すてきな50代を迎えるために

日々断捨離と○活に励んでいます

アルト=ハイデルベルク

 

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ドイツにハイデルベルクという街があります。

昔の街並みが残る、とても美しい街です。

学生街としても、哲学者の道も有名です。

大学の卒業旅行で友人と訪れた

思い出の地でもあります。

30年近く前ですか・・・(汗)

 

その時、ここに行くなら

「アルト=ハイデルベルクを読んでから」と

本屋を巡った記憶があります。

今のようにネットで検索の時代ではないので。

残念ながら絶版で読めなかったのですが。

 

読みたくて読めなかった、という心残りがずっとあり、

ふと再挑戦してみようと思い立ちました。

調べてみて驚いたのは、

長らく絶版なのはもちろんですが、

今やドイツでも日本でも忘れられている、ということ。

私が学生の頃は、メジャーな作品ではないですが

教養ある人なら名前は知っている、

そのくらいの知名度はまだありました。

ガイドブックにも紹介されていたし。

小説の舞台となった居酒屋、とか。

それが今、検索してみると

ハイデルブルクで小説の名が出ることは

ほぼないです。

(正確には戯曲ですが)

中途半端な昔は、歴史や古典にもならず

忘れ去られてしまうんですね・・・

 

図書館で黄ばんだ岩波文庫を借りることができ

読んでみました。

戯曲は苦手なのですが、なかなか面白かったです。

人物関係や背景を理解するのが大変なので、

二回目に読んだ方が楽しめました。

 

わかりやすい青春ドラマって感じですが、

今や青春が死語ですからね。

身分の差、立場をわきまえる、というのも

〇〇フリーを前提とする昨今では

理解しがたいかも。

〇〇ハラスメント小説、なんて言われるかも?

なんたって「風と共に去りぬ」が

差別小説と言われる時代。

 

この「昔はよかった、今はみな変わってしまった・・・」

というのが、突き刺さります。

私も変われない人なんで。

思い出にすがっちゃうタイプ。

断捨離では「過去への執着」タイプです。

その私がアルバムとか日記とか、

ばんばん捨ててるんですから。

時間ってすごいです。

 

ところで、ハイデルブルクを検索すると

城へ登るのにケーブルカーがあるらしい。

昔は無かったような、、、?