失われた２０年

私は新卒で大手金融機関の総合職として

入りました。

まだ女性総合職が珍しかった時代です。

超氷河期で、大変苦労しました。

今思えばとてもいい会社、いい人たちでした。

経歴ばかり高くて仕事のできない自分。

HSP体質には向いてなかったと、

今ならわかります。

周りにはもったいないと言われましたが、

私は専業主婦に就職しました。

これは私の仕事、と。

だから手を抜かず、きちっとやってきた。

子供は小学校受験をし、その世界で

楽しくやっていく、と決めていた。

人も羨む素敵な家庭を作る、

そのことに全力投球するのだと。

私はただの専業主婦ではない、と。

ところがなかなか子供が授からない。

やっとできた子供は実は発達障害。

人生がどんどん狂っていきます。

2人目もなかなか出来ず、

諦めた矢先に授かった。

でもグレーゾーンの子で、

やはり普通の子育てが出来ない。

せめて障害児の星になりたいと、

障害児教育の成功例になりたいと、

小さい頃から色々やってきた。

いつか輝く日が来ると信じて。

でも、結果は惨敗。

むしろ何もしなかった発達障害児の方が

うまくいってたりする。

そんな時、ふと昔の同期はどうしてるかと

思いました。

軽い気持ちで会社のHPを見ると、、、

先輩は役員になってる人が数名！

５２～３才の人が？

金融ってお役所体質で、

おじいちゃんしか役員になれないと思ってた。

同期も続々と支店長や部長になっている。

あの大きな組織で、、、

羨ましいわけではありません。

私が働き続けたとして、閑職についてるでしょう。

金融の仕事に本当に向いてなかったから。

障害児の親として、社会と繋がりも持たず

うつ病スレスレの人生を送ってきた私。

貴重な３０代４０代を、

なんと無駄遣いしてきたのか。

悔やまれてなりません。