ソリストライフ~すてきな50代を迎えるために

日々断捨離と○活に励んでいます

「ルワンダ中央銀行総裁日記」を読む

前から気になっていた本です。

中公新書で字が小さいので(笑)

老眼にはちと辛いものがありますが

トライしてみました。

興味のない人には前書きで寝てしまうでしょうが(笑)

私は久々に夢中になって本を読みました。

 

興味を持ったきっかけはいくつかあります。

経済学部出身であること

子供と国旗や世界地図を全部覚えたこと

初版が自分の生まれた年であること

ルワンダの民族大虐殺の特番を大学時代見たこと

などなど。

 

中でも大きな理由は、最後のものでしょうか。

今でも忘れられない、衝撃的な番組でした。

ゴールデンウィーク中のある日の午後、

NHK番組を見てそのままつけっぱなしでした。

で、始まったのが特番。

当時バブルで浮かれている時代です、

アフリカなんて日常話題にもなりません。

ルワンダなんてもちろん知らない。

クーデターや革命ではなく、

民族同士の争いなんですが、そのやり方がすごい。

貧しい国なので銃なんてなく、

家にある鉈(なた)や鎌で隣人を襲うのです。

江戸時代の一揆か??

しかも扇動するのがラジオなのです。

 

見る気のなかった番組なのに、もう釘付け。

先進国がバブルで浮かれている時代に

アフリカではこんなことが起こっている。

衝撃的な映像でした。

 

この本の舞台は、そんなルワンダのもっと昔。

ベルギーから独立したてでモラルもルールもない

国に、まじめな日銀マンが派遣されます。

ここから国を立て直す様子は

まさに「青天を衝け」の渋沢栄一そのもの。

中央銀行総裁なのに、為替の安定だけでなく

国民の生活向上・安定のため会社を作ったり

大統領のような働きをするのです。

 

今の日本にも、こういうリーダーが欲しいよなあ・・・