ソリストライフ~すてきな50代を迎えるために

日々断捨離と○活に励んでいます

人生のティータイム

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私は昔から「名言・格言」が好きです。

哲学書を読むのも、心にヒットする名言に出会いたいからです。

学生の頃は全く関心のなかったユングも、

この年になって読めるになりました。

 

写真の本は当初「人生の午後三時」という

タイトルだったそうです。

ざっくりいうと、

「人生の午前」つまり若い時は拡張・上昇が、

「人生の午後」つまり中高年は死が目標となる。

人生の午後には、それまで価値があると

考えられていたものの

「値踏みのし直し」が必要である。

だから、若い時の価値観を引きずって

生きていくとそのギャップで

苦しむことになる。

・・・といった感じでしょうか。

 

ユングの「人生の午後」という考え方は、

まさに自分の人生を説明するものでした。

発達障害児を生み苦しんでいた

30代~40代半ば。

ソリストとして生きていくと開き直り、

心身の健康を回復していく40代終わり。

 

子供も世間も、何一つ変わっていない。

変わったのは自分の優先順位と行動。

それだけで楽になれた、と感じています。

変われたのは、努力をし尽くした

というのもありますが、

「老いた」おかげでもあります。

 

例えば、視力。

私はド近眼で乱視も強く、

コンタクトアレルギーもあり

眼鏡が手放せません。

でも、40歳くらいの時、

テレビで老人ホームの様子を見て、

ふと思いました。

「老人ホームの人って、誰も老眼鏡かけてない・・・」

おそらく皆認知症で、車いすに乗って

お世話をしてもらう。

ぼやけた世界で生きていくのでしょう。

(それに、よく見えない方がいいこともいっぱいあります。)

 

だったら、今からぼやけた世界に

慣れていこう、と決意しました。

眼鏡の度数も今までより弱くしました。

すると、長年の悩みだった頭痛とおさらばに。

(過矯正だったようです)

度が弱いと、鏡に映る自分の顔も生え際にも、

なんの悩みも持たなくなりました。

 

外出時は度の強い眼鏡をかけるので、

外でみる自分の姿に

ぎょっとすることはあります(笑)。

 

精神科医だったユングによると、

今で言ううつ病患者の多くは中年で、

つまり「人生の午前から午後」に移行するとき

「値踏みのし直し」がうまくできない人たちだそうです。

 

まあ、自分がうまくいってるかというと

全然で、薄氷の上を歩くような感じですが、

今日一日家族が健康で

大きなトラブルなく過ごせたら

有難いと思うことにしています。

 

年齢的には「人生の午後三時」ですが、

人生のティータイムを楽しんでいる最中です。